ガエルネのアドベンチャーブーツを履き比べてみるこの企画。
前回、前々回でGミッドランドとGアドベンチャーをご紹介しました。
残る最後の一つは3つの中で一番のゴツさ、ED-PROをインプレします!
オフっぽさ満点のスタイル
GAERNE ED-PRO
ED-PROはアドベンチャーブーツの中でかなり最強の部類。
EDはエンデューロの略なので競技での使い勝手も追求したモデルなんです。
足を入れた瞬間から最強感がすごい…。
プロテクション性とホールド感は今回の中で一番でしょう。
バックルは4つで履くとスネがほぼ隠れるという今回の中で一番縦が長いモデルです。
バックルのデザインはフックが2種類あるタイプで手前(写真では左)に引っ掛けると強く、奥に引っ掛けると弱く、という使い分けができるんです。
つま先には金属製のガード付き。
「激しく走るならここまでほしい!」という装備を一通り兼ね備えています。
ソールは登山靴などにも使われるビブラムソール。
ガエルネのこだわりでもあるノルウェージャン製法で職人が仕上げているので頑丈さはお墨付きです!
このゴツさもあり、足つき性は若干悪くなりますが、逆にバイクを支えるときに使う足の力はほぼ必要無くなります。
足をおろしてれば車体を支えられると言っても過言じゃないレベルです。
革が馴染んでくると多少違ってくるかもしれませんが、今回の3つの中でホールド感が一番強いのはこのモデルでしょう。
どこを走っても余裕のクオリティ
バイクに乗り始めるとGアドベンチャー同様、ホールド感のおかげで疲れ知らずです。
ただ他のモデルに比べて長くて重いのでオフブーツに慣れていない方はステップに足をかけていないと普段とは別の部類の疲れがあるかも。
ただバイクの乗りやすさは3つの中で一番!
余計な力を使わなくてOKだし、ブーツ守られてる感がすごいので普段ちょっとビビっちゃうようなところも安心して走れちゃう…。
調子に乗りすぎてかなりハードなところまで走っちゃいましたが、こういうことをしてようやくフルパワーを使ってる感じ。
ドロドロに濡れた土の上でもバイクを押せるくらい踏ん張れるし、膝の下辺りまで長いということもあって立っているときはサポーターみたいな役割もしてくれます。
今回はありませんでしたが、ここまでゴツければバイクの下に足を挟まれたとしても無傷で生還できそう。
アドベンチャーとしてはオーバースペックなくらいなので、ハードなユーザーにはこれが一番オススメ。
逆にオフロード初心者やオンロードメインでアドベンチャーを楽しみたい方はGミッドランドやGアドベンチャーのほうが合っていると思います。
防水性はイマイチ…
この見た目なら防水性も完璧!、と思ってしまいますが以外にも3つの中で一番防水性が低いモデルなんです。
Gミッドランドはゴアテックス、Gアドベンチャーはフィルムが入っていますがED-PROはフィルムなし。
縫い付けだけで防水しているので水しぶきや多少の水たまり位なら大丈夫でしたが、深い水たまりにずっと足を突っ込んでいると少しずつ滲んできてしまいました…。
逆に縫い付けだけでここまで防水してるのはガエルネの技術が高いから、と言えるでしょう。
ハードに使うなら一番!
オンロードでもしばらく使ってみましたが、さすがに他のモデルほど使いやすくはありません。
ゴツいし、長いのもあって革をもっと馴染ませないとシフトチェンジが固い…。
ただ、結構本気でアドベンチャーをしたい方や、林道も走りたい、という方にはED-PROが一番でしょう。
アドベンチャー中級者、上級者まで余裕でフォローしてくれるブーツです。
まとめ
今回はGミッドランド、Gアドベンチャー、ED-PROを履き比べましたが、総合的に一番バランスが良かったのは「Gアドベンチャー」でした。
固すぎてストレスになることもないし、ある程度まで安心して使えるホールド力も持ち合わせているので使い勝手最強モデルでした。
ED-PROもかなり良かったけど限界値が高かったのでGアドベンチャーほどの気軽感がありません。
欲を言うなら、GアドベンチャーとED-PROを2個持ちしたい!笑
ライトなオフやオン混じりのアドベンチャーはGアドベンチャー、バイクを押して踏ん張ったり、もはやライトなエンデューロみたいな走り方をするときはED-PROと使い分けられたら攻守最強だと思います。
これから更に盛り上がりそうなアドベンチャー!
自分にあったブーツで楽しいアドベンチャーライフを送ってください!
ライダー着用
リュック:ハリケーン バックパック 25リットル
パンツ:KNOX参考商品 Spencer Slim-Fit Motorcycle Jeans
(ライター:佐藤 快/Moto Be 20代にバイクのライフスタイルを提案するWEBマガジン)