オフロードブーツってたくさん種類がありますが、実は用途に合わせて細かく選択肢が別れています。
とりあえずモトクロス用の最上位モデルなら何してもOK!という考え方もありますが、走りたいシュチュエーション、バイクの種類、ライディングレベルに合わせて選んだほうが実は使いやすい、ということもあります。
今回はガエルネから登場したファストバック エンデューロソールを林道ツーリングで使ってみました!
林道、エンデューロで活躍するブーツ
ファストバックはエンデューロやラリーライダーのために開発されたブーツ。
プロテクション性能を保ちながら操作性にも優れたバランスの良いモデルです。
ガエルネのモトクロスソールは比較的グリップ力は高いですが、エンデューロソールは更にその上のグリップ力があります。
見た目はそんなにギザギザしていませんが、実際林道で使ってみるとどうなんでしょう?
バックルは他モデルと同様に4点式。
今回のブラウンカラーはバックルやプラスチック部分は全てブラックカラーとなっています。
ストラップの長さも調整しやすく、バックルに引っ掛ければ閉じるだけで装着できます。
足先には金属製のガード、トゥーキャップが装着されています。
モトクロスモデルを含め、ガエルネの上位モデルには基本装着されているプロテクションアイテムです。
ソールはガエルネ伝統のノルウェージャン製法を採用。
耐久性が高いというのはもちろんですが、ソールはブーツの地盤部分なので、ノルウェージャン製法によってソール自体の剛性が上がり、結果全体のプロテクション性能の向上にも貢献しています。
操作性の秘密はアンクルフレーム
最大の特徴はこのアンクルフレーム。
シフト操作、ブレーキ操作などの縦の動きは動かしやすく、万が一の転倒などで起こる横方向のねじれは抑えてくれるという機能です。
実際履いてみても横は曲げようと思っても全然曲がりませんが、縦の操作はかなりの動かしやすさです。
この角度は一般的なブーツでもできる角度だと思いますが、シフトアップ・ダウンが激しい場所では頻繁に操作するため、縦の動きがしやすいに越したことはありません。
シフトペダルの下側に足先を入れるのも余裕の動かしやすさ。
こんなにプラスチックパーツが多く、プロテクション性能が高いブーツでこんなに動かせるんだ!と不思議に思ってしまうレベルで抜群の動かしやすさです!
足でバイクを支える際も足を伸ばす形になりますが、この動きもバッチリ。
結構真っ直ぐ伸ばせるので、車高が高いバイクでも不安なく支えることができます。
モトクロスモデルでは流石にここまでは行きません。
エンデューロ、ラリー向けに設計されたファストバックならではの操作性だと思います。
どんなシチュエーションでもしっかりライディングをサポート!
今回は林道ツーリングで使ってみました。
オフロードブーツって全般新品の状態では多少動かしにくく、2,3回履き込んでようやく動かしやすくなってくることが多いですが、ファストバックはレザーではなくマイクロファイバー(合皮)を使ったブーツ。
プラスチックパーツが多いので、特に前側のマイクロファイバーの部分は分厚い一枚ではなくクッション性をもたせたキルティングのような構造になっています。
それもあってか新品から履き始めてもすぐに馴染んで本来の性能を最初から味わうことができました。
プロテクション性能はバッチリなので多少大柄なアクションをとっても怖さがありません。
ここまでしっかりしているなら!と履き心地から信用できる性能がありました!
足を地面に付いてもしっかり伸ばせるし、しっかりグリップしてくれるのでいつでもバイクを支えられる安心感というのも高いと思います。
平坦な長いダートでは座っても立ち乗りでも操作性は抜群!
かなりしっかり足でバイクを挟み込めるので、多少スピードを上げたときにバイクの挙動が乱れてもブーツを通じて安定させることができました。
バイクに接している内側はアンクルフレームなどもあって多少の厚みを感じる一瞬はありましたが、林道などの先が読めないシチュエーションでも不安なくコントロールできます。
グリップ力はとにかく凄かった!
今回の林道では土路面、砂利、落ち葉混じりの土、ぬかるんだ土など様々でしたが、どの場所でも力をかけて踏ん張った時にズリッ!と滑るようなことはなく、しっかり足裏で地面を掴んでいる感覚がありました。
ぬかるんだ土の上が一番滑りそうでしたが、降りてバイクを押してもしっかり踏ん張ってバイクを上げることができたので、さすがはエンデューロソール!
ソールのグリップ力はもちろんですが、力をかけやすい角度まで自在に動いてくれるブーツ全体の動かしやすさというのも影響してのグリップ力だと思います。
林道では十分すぎる性能だった!
ファストバックはエンデューロ、ラリー想定で作られたブーツとだけあって、今回のような林道では性能を活かしきれないほど十分なスペックでした。
本格的なエンデューロレースや、林道であればもっと激しいシチュエーションの林道でも十分に活躍してくれると思います。
操作性とプロテクション性能な割合いが絶妙で、あともうプロテクションが…あともう少し動かしやすく…と感じることもなく、林道レベルでは常に快適に履けてライディングをサポートしてくれるので、林道やエンデューロライドで使うブーツを探している方におすすめできるブーツです!
今回登場したバイク
Honda CRF250L
街中の移動からロングツーリングはもちろん、林道などのオフロード走行も一台で何役もこなしてくれる250トレールマシン。
これがあればバイクが走れる道なら基本どんな場所でも走れて、ライダーをしっかり楽しませてくれるマシンだと思います。