バイクを運転する上でヘルメットは必須ですが、実はバイクに直に触れているグローブだったりブーツだったり、必須じゃない部分もこだわって自分にあったものを使えばバイクがもっと楽しくなります。
今回はオフロードバイクで使えるグローブ、KNOXのオルサOR3をご紹介します。
以前からあったモデルでしたが、少しだけモデルチェンジされました!
細かい操作がしやすいオフロードグローブ
イギリスのプロテクションメーカー、KNOXから発売されているオルサOR3はBOAシステムを採用したオフロードグローブです。
そもそもオフロードグローブってほとんどプロテクションが入っておらず、土や泥から肌を守るためや、ハンドルを握りやすくするためだけの布製グローブが多いんです。
特にモトクロスモデルなんかはプロテクションは入っていません。
オルサはそんなライトに使えるオフロードグローブをベースに、公道を走ることやツーリングユーズも考慮して様々な機能が追加されたグローブ。
ナックル部には内側にジェルが内蔵されたプロテクションを装備。
ですがこれこそモトクロスグローブのような動かしやすさが減ってしまうんじゃないか、と思いきやしっかり工夫されてます。
ナックルをフロート、浮かせた状態にすることでグローブ本来の動かしやすさはそのままに、ナックルプロテクターが上から被さっている状態になっています。
手に触れている層の布には直接プロテクターが付いていないため、付けている感覚はプロテクションなしのモトクロスグローブとほとんど変わりません。
ナックルから指先の方までレザーが被さっていますが、内側には縫い目がなく内部で縫い代や縫い糸に手があたって不快に感じないように工夫されています。
このあたりの工夫はモトクロスグローブ以上かもしれません。
手のひら側にはKNOXグローブ定番のSPSシステムを搭載。
手のひらのグレー色の素材は、ハンドルとのグリップ力と耐久性を備えたクラリーノ製レザーとなっています。
レザーの入ったグローブって暑そうに感じますが、全体的に激しいライディングをしても手汗をかかないように通気性のいい素材を使っているので、真夏でも抜群の通気性です。
旧モデルから変わったのはココ!
細かなモデルチェンジですが、現在のオルサは親指の付け根部分の生地が通気性のいいメッシュ素材となっています。
以前のモデルは汗が拭けるタオル生地でしたが、ヘルメットをかぶっていると拭く機会ってあまりないんじゃないか?と思っていたら今回のモデルから素材が変わって更に通気性を向上させています。
使うとわかるオルサの使い勝手の良さ
オルサ最大の特徴でもあるBOAシステム。
手を入れたらダイヤルを回して締め付け、ダイヤルを引っ張って解除できるというものです。
このBOAシステムはグローブ以外にも様々なものに付いていますが、実際なにが便利なのか、長く使って考えてみました。
僕が感じたBOAシステムの良いところは着脱の速さと楽さ。
普段モトクロスとフラットトラックをやっているんですが、走って休憩してまた走り出す、を一日繰り返しているとグローブはヘルメットと同じ回数着脱します。
ブーツは履きっぱなしでも大丈夫ですが、グローブはしたままだと細かい操作ができないので一々外して、付けてを繰り返すんです。
オルサ以外にも色んなグローブを使ってみましたが、マジックテープ式だと一番丁度いい締め付けにならなかったり、走行中転倒するとマジックテープが外れます。
幸いそれでグローブが脱げてしまうような激しい転倒はありませんでしたが、フラットトラックでは半分脱げかけていたことも。
それがオルサだとかなり激しく転倒したりしても、自分でBOAシステムを解除しない限り外れません。
これが外れるより先にグローブが破れるほうが早いんじゃないかってレベルでしっかり装着できます。
手首を極端に締め付けていたらそれはそうですが、ダイヤルで調整した適度な締めつけ感でしっかり装着できるので、これはマジックテープよりも凄いと思いました。
あとはBOAシステムだけに言えたことではありませんが、オルサは手の入り口部分の素材が汗を吸い取ってくれるようなジャージ素材になっています。
なので手汗が凄くても付けるのも脱ぐのもスムーズです。
レザーグローブだとこれが結構大変で着脱時に汗で湿ったレザーが引っ付いてきてうまく付けられないなんてことも。
この生地感で丁度いい締めつけ感で使えるオルサは機能性に富んだオフロードグローブだと思いました。
林道やエンデューロなどでもしっかり活躍してくれるのでオフで使うならかなり使い勝手のいいグローブだと思います。
今年はオフロード遊びをしようと考えている方、ぜひ一度使ってみてください!