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エンデュリスタン「リペアキット」を使って破れ穴補修!リペア方法3種をそれぞれ試してみた

ツーリングからハードエンデューロまで使えて、防水防塵ラゲッジのエンデュリスタン。
主にオフロードバイクユーザーに便利なアイテムですが、長いこと使っていると予期せぬところで破れてしまったりすることがあります。

普通に使っていたら破れることはまずありませんが、タイヤと擦れてしまったり、荷物を落としてアスファルトで擦れて穴が空いてしまったり…。

今回はそんな故障を自分で直すことのできるエンデュリスタンのリペアキットを使って破れたエンデュリスタンを補修してみました!

エンデュリスタンの生地は結構強い?

今回リペアしていくのはエンデュリスタンのトルネードドラムバック
1泊キャンプくらいならこれだけで全て積載できてしまうほどの容量と、オフロードバイクに限らずセカンドシートがあるバイクならほぼ何でも積載できるラゲッジです。

僕は長年使っていますが今まで使っていて故障したことは一度もありません。

故障していないので本来リペアする必要はないんですが、今回はリペアのやり方解説と検証を兼ねて穴を開け、実験していきます。

卓上グラインダーで削ってみると結構生地が強い?!
2,3秒くらいじゃ穴は空きませんでしたが、押し付けるとようやく穴が空きました

今回は3箇所開けました。
状況としては擦り傷なので、アスファルトで擦れてしまったり、サドルバックなどではタイヤに擦れてできる傷とほぼ一緒だと思います。

最後の方は擦れて空いた穴というよりも熱で生地が溶けて空いたような感じでした。
どちらにしろ普通に使っているだけで付く傷ではないと思います。

内側から見てもガッツリ穴が空いています。
うっかり内部のインナーポケットにも穴を開けてしまいました…。

これでは当然防水防塵性能は失われてしまうのと、このまま使っていると伝線して穴がもっと大きくなってしまうかもしれません。
再び防水防塵できるよう、早速リペア開始していきます!

リペアキットは用途様々

こちらがエンデュリスタンリペアキットの中身。
バックルのタイプ違いが2つ、補修用ストラップ、あて布と針と糸が入ってます。

説明書などは入っていませんが、バックの壊れ方は千差万別のため、より自由度を高めるために様々な部品や道具を含めたセットにしているんだとか。

赤と黒のあて布が入ってるだけかと思いきや、よく見ると素材違いで3種類の布が入っています
一番手前の黒2枚は布製でバック内部のポケットなど補修する場合に使うもの。

左側の赤4枚と黒2枚がエンデュリスタンの特殊生地でできたあて布です。
今回は外部からの擦り傷なのでこの特殊生地を使います。

そして今回重要なのが接着剤であるシームグリップ。
リペアを行うに当たってエンデュリスタンに聞いてみたところ、普通に縫うだけでも穴は塞げるけど、リペアしたところは防水性能は無くなるとのこと。

しかし、シームグリップを併用することでリペアと同時に防水性能も復活させる事ができるらしいんです!

エンデュリスタンからもシームグリップが発売されているが、残念ながら輸出の事情によりヨーロッパのみでの販売しかできないとのこと。

ただ、OEM元のシームグリップは日本でも販売されていました。内容自体はエンデュリスタンのものと全く一緒とのことです。

今回はこれを接着剤として使っていきます。

3種類で防水リペア検証!

今回は3種類の方法でリペアしてテストしていきます。

・シームグリップで表と裏からあて布を貼り付けたもの
・表側からシームグリップで貼り付けたあて布を縫い付け、裏側をシームグリップで貼ったもの
・裏表両方ともシームグリップで貼り付けたあて布を貫通させて縫い付けたもの

全てシームグリップは使いますが、エンデュリスタンいわく使えばリペアした部分にも防水性能をもたせられるとのことだったので、早速塗ってリペアしていこうと思います。

シームグリップの付いてきたブラシ付きノズルを使ってあて布に塗っていきます。
中身は無色透明のちょっと粘度のある液体でした。

これなら余裕だわ〜!と言ってベタベタ塗っていたところ、一部が手に付着。
洗えば取れるかと思ったら普通の瞬間接着剤のようにはいかず、2,3日手のひらがグリップするくらい強いものでした…。
作業する際は周りにつかないように気をつけてください。

まずはシームグリップで貼り付けるだけのパターン
シームグリップを塗った直後はサラサラでしたが、ちょっと置いておくと適度に固くなって接着力も増してきたので貼るのは簡単でした。

裏側には赤い方のあて布を使用
貼っただけですがこれで防水できたとしたらめちゃくちゃ楽!!

次に表からシームグリップで貼り付けて縫うパータン
裁縫なんてガラじゃない僕ですが、これを縫い付けるくらいだったらなんとかなりました。

途中何度か手を刺しちゃいましたがそこは慣れってことで…。
生地としては2枚なので針も普通に通るし、四角く縫うだけなので難しくはありません。

四角く縫うだけと言っておきながらいびつな形になってますが、とりあえずあて布の固定は完了。
この後裏側からシームグリップで赤いあて布を貼り付けました

まだシームグリップが乾いてませんが、この時点でかなり頑丈にくっついています。

最後は裏表それぞれにあて布をあてて3枚貫通させて縫い付けるパターン

2枚では簡単でしたが、3枚となると結構大変…。
針は通りますが一回一回がよいしょ、という感じでスルスル縫えるという感じではありませんでした。

縫い目にシームグリップを塗る

とりあえずは3種類穴を塞ぐことはできましたが、縫い付けた方は縫い穴から浸水してしまうため、表から縫い目に合わせてシームグリップを塗り込みます

この時ブラシノズルがめちゃくちゃ便利。

縫い目に染み込むくらい、かなりしっかり塗ることができました。
シームグリップが乾いてどうなるかですが、結構防水してくれそうな予感!

一晩置いてしっかり乾燥させ、防水テストしていこうと思います!

次回、防水・高圧テスト!

シームグリップが乾いたらいよいよどのリペア方法が一番頑丈で防水できるのか、水かけレベルから高圧洗浄機でガッツリ吹いて浸水しないかなどテストしていきます。

穴を補修するだけなら今回の方法のどれでも塞ぐことはできました。
しかしどうせ補修するなら完璧な状態で補修したほうが絶対に良いはず!

防水防塵性能は戻ってくるのか、次回徹底的にテストしていきます!

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