ガエルネはモトクロスブーツのイメージが強いかもしれませんが、実はオンロードも、ライディングスニーカーからツーリングブーツ、レーシングブーツまで様々手掛けています。
今回はオンロードスポーツバイクによく取り付けられているバックステップに合わせやすいガエルネオンロードブーツについてご紹介します!
そもそもバックステップとは?
バックステップとは純正のステップ位置よりも後ろに下がり、上に上がっているステップのことを指します。
フルカウルSSなどスポーツバイクに取り付けられることが多く、マフラー、ハンドルに次ぐ人気のカスタムポイントでもあります。
主な役目としては乗り手に合わせた最適な位置にセッティングできること、純正よりもステップの位置を上げることでバンク角を増やすなど様々なメリットがあります。
写真はDUCATI 748に社外品のバックステップを取り付けたもの。
細かくステップバーの位置調整をすることができ、ポジションも純正よりも後ろにマウントされています。
またシフトレバー側も合わせてバックステップのシフトレバーに交換されています。
一見メリットしか無いバックステップですが、本格的なスポーツバイクでないと街乗りなど低速では運転しにくくなってしまったり、各部の位置や角度などをしっかり自分に合わせてセッティングしないと逆に使いにくくなってしまうため、変えればいいというパーツというわけでもありません。
オフブーツはバックステップでは使えない
上の写真はアドベンチャーモデルのアフリカツインにミッドランドを合わせた図。
これは正しい使い方ですが、正直見た目だけで言えばオフロードブーツのツーリングモデルとオンロードブーツは大きく差がありません。
これならオンでもオフでも使えそう!と思うのですが、実はオフロードモデルとオンロードモデルには目では見えない大きな差があります。
上の写真はバックステップのDUCATI748にミッドランドを合わせたもの。
アフリカツインではステップ位置がかなり下で地面とほぼ平行だったのに対し、バックステップを装着したオンロードスポーツバイクの場合はステップ位置が大きく上になり、さらに膝が多く曲がって前傾したポジションのため、地面に対して前側に傾斜が付いたポジションとなっています。
ミッドランドのようなオフロードブーツは地面と水平の位置で使うことを想定しているため、このポジションでは正しく機能しません。
まずオフロードモデルの特徴としてソールが分厚く、ステップバーの位置がほとんどわかりません。
バンクさせる向きによってステップの踏み変えなどがあるため、足裏でステップの位置がつかめるというのは結構重要。
ソールが分厚いおかげでつま先も分厚く、シフトレバーの下につま先を入れることはできましたが、シフトチェンジは硬すぎて自由にできませんでした。
オンロードとオフロードでは使う角度やソール、足首の硬さなど見た目は同じでも細かく違っているため、オフロードとオンロードは併用できません。
バックステップはオンロードモデル全般使える
ガエルネ「GR-S」
ガエルネのオンロードスポーツモデルのGR-Sを合わせてみました。
収まりもよく、ステップ位置も足裏で適度に掴むことができます。
つま先も適度に薄く、シフトレバーの下にも問題なく足を入れることができます。
シフトチェンジも全く問題なくすることができました。
オフロードモデルとは足首の硬さが全く違い、GR-Sの場合は後ろにフレームが搭載されているため、シフトチェンジなどの足首の曲がる動きを正しい方向に動くようにサポートしています。
ガエルネ「Gアスペン」
ガエルネのオンロードツーリングモデルのGアスペンもバックステップで問題なく使うことができます。
GR-Sに比べくるぶし上辺りまでと短く、締め付けはファスナー式となっているため、GR-Sよりも開放感を感じます。
シフトチェンジの動きも問題なくすることができ、バックルなどで締め付けられていない分GR-Sよりも動かしやすく感じました。
とは言えGR-Sはもっとハードな状況にも対応しているため、どっちのほうが良いとは言い切れませんが、少なくともGアスペンはオンロードブーツ慣れしていない方でも最初から違和感少なく履けるオンロードツーリングブーツだと思います。
ガエルネ「Gロケット」
GR-SやGアスペンはブーツでしたが、Gロケットはほぼスニーカー。Gロケットもオンロードバックステップ車で使うことができます。
本格的なスポーツライディングやロングツーリングでは少し不安ですが、街乗りやショートツーリングだったらGロケットほど気兼ねなく履けるオンロードバイクシューズはありません。
シフトアップ、シフトダウンの動きも問題なくできました。
GロケットはGアスペン以上に短く、ハイカットスニーカーと同じくらいの長さなので、動かしやすさは抜群!
自由に足首が動かせるので、保護性能としては不安ですが、街を走るだけなら十分すぎる運転しやすい性能を持っています。
まとめ
バックステップはスポーツバイクやネイキッドに乗っていたら一度は憧れるカスタムパーツです。
世界中の様々なメーカーが車両に合わせてリリースしているものなので、各社によってポジションは違いますが、中には今回のバックステップのように調整できるものもあります。
オンロードツーリングブーツを使うならバックステップは多少の位置調整ができるものがおすすめです。
自分の運転しやすい位置は人によって違うので、ブーツを履いたときのポジションに合わせてセッティングしましょう。
今回紹介したオンロードモデル以外でもオンロードを想定したブーツであればバックステップにも対応しているため、一番使いやすいバックステップとオンロードブーツを選びましょう!