バイク用のブーツって履き慣れるまで固くて足首を使う操作で違和感を感じたりしませんか?
せっかく使いやすくてしっかり守ってくれるのに、運転がしにくかったら段々履きたく無くなってしまうことも…。
今回はベテランたちが皆やっている、ブーツに合わせたシフトやブレーキペダルの調整方法をご紹介します!
シフトタッチは大切
バイクのギアチェンジを行うシフトペダル。
MT車では運転したら必ず操作する部分ですよね。
なので操作のたびに毎回ペダルの位置を探し「よいしょっ」と操作するのではなく、何も考えなくても直感的に操作できる位置にしなければバイクが上手く乗れなくなってしまう部分です。
モトクロスブーツなどは特に履き慣れるまで足首が曲がりにくく、ブーツ全体の厚みもあるので、いつも操作感から変わってしまうことも。
オフロードでは特にとっさの操作が必要なので、こういう部分の調整は結構重要です。
調整の仕方
調整する前に元の付いていた位置、角度を示すためにマジックペンなどで目印を付けておくのがオススメ。
いざ調整して使ってみたはいいけどやっぱり前の位置のほうが良かった…なんてこともあるので、今まで一度も調整していない方は純正の位置を記憶するためにも印をつけておきましょう。
シフトレバーの角度を調整するにはペダルの根本についているボルトを緩め、一度車体から取り外します。
オンロード車では取り外さずにナットの調整だけで角度が変えられる場合もありますが、オフロード車は大体写真と同じ方式だと思います。
ボルトを緩めきるとシャフトからペダルが外れます。
シャフトとペダル両方にギザギザ(通称:スプライン)が掘ってあり、これが噛み合ってシャフトを回転させてるんです。
要はこの噛み合わせ位置を調整すればペダルの角度が変えられます。
しかし、噛みあわせを一つズラすだけでも、ペダルの位置は相当変わります。
このタイプはこれ以上細かい調整が出来ないですが、ブーツでも履き慣れれば問題なく使える角度で車両メーカーが設定していることが多いので、調整しきれないほど多少の違和感はブーツが慣れるまで待つか、シートに座るポジションを見直してみましょう。
撮影した車体は元から大体の位置に合っていたので、極端に変わってしまいましたが、最近のバイクではもっと微調整が効くものが多いです。
ブレーキ側も調整可能
シフトペダルと同じく、ブレーキペダルも調整ができます。
ドラムブレーキとディスクブレーキで調整方法が違います。
まずはドラムブレーキ。
ペダルの後ろ側あたりにボルトがあり、この長さでブレーキペダルが戻ってくる位置を調整しています。
ペダルをもっと下げたい場合はボルトを締め、上げたい場合は緩めて長さを短くします。
調整しすぎるとワイヤーを引っ張りすぎて、常に若干ブレーキを踏んでいる状態になることもあるのでワイヤー側の遊び調整が必要になったり、ナンバー付きのバイクはブレーキスイッチが伸び切ってしまう場合もあるのでケースバイケースで調整が必要ですが、ここはメーカー、車種によって変わってしまうので省略します。
次にディスクブレーキの場合、リアのマスターシリンダーの付け根にあるネジの長さを変えて調整します。
一度ペダルから取り外し、位置を下げたい場合はボルトを長く、上げたい場合は短くします。
ディスクブレーキの場合は単純にこの調整だけなので常に若干ブレーキが掛かってしまう事はありませんが、車種によってはドラムと同じく戻ってくる位置を調整するボルトが付いていたり、ブレーキスイッチが伸びっぱなしになる場合もあるのでこちらも合わせて調整が必要です。
まとめ
この調整は初めてバイク用ブーツを履いた、という方のほうが多いかもしれません。
調整しきれないくらい違和感がある方は、ペダルが曲がっているか、座るポジションが間違っていて足の角度がきつくなってしまっている場合なども考えられます。
しかし特にガエルネのブーツは履いていくと最初とは比べ物にならないくらいレザーが柔らかくなってきます。
保護性能が落ちるわけではありませんが、自分の足に馴染んでくれるブーツなので履いていくうちに元の位置でも使えるようになってくることも。
多少の調整程度だったら慣れてしまったほうが結果的に良い場合もあります。
操作しやすいバイクと自分の足に馴染んだブーツを履くとライディングは格段に楽しく、上手く乗れるようになります!
違和感を感じた方は調整してみてください!