バイク用のグローブって価格帯が様々。
量販店で2000円ほどで買える激安グローブもあれば、ハイスペックなものになると数万円なんてものもザラにあります…。今回は高いグローブは安いグローブと比べて何が違うのか、詳しく解説していきます!
操作性が大きく違う
まず一番わかりやすい違いは使ったときの操作性での違い。グローブは高いものほど、手の形状に合わせた立体縫製にこだわっています。なので実際に手を入れてバイクで使ったときにより握りやすく、より操作しやすくなります。
操作性の面ではもう一つ、高いグローブは部位によって素材を使い分けています。つまり素材の種類が多いのが特徴です。ベースは本革、インパクトゾーンにはプラスチックやカーボンファイバー、ハンドルに触れる部分にはグリップのいいスエード革を使うなど、その部位の用途によって、それに適した素材のパーツが使われています。
プロテクション性能での違い
先程インパクトゾーンの話が出ましたが、ここでも値段の差が出てきます。転倒したときに、衝撃が加わる部分のところだけに固いパーツを使っていたり、摩擦から守るパーツなどが搭載されています。例えば、ノックスのグローブで言えば、「SPSシステム」や「エクソスケルトンシステム」などがいい例。両システム(パーツ)とも、衝撃吸収だけでなく、路面との摩擦を和らげる役割をしてくれます。
一見守ってくれる範囲多いほうがいいじゃん!と思いがちですが、守る部分が多ければ多いほどグローブが固くなるので操作性は悪くなります。それに守っていてもあまり意味のない部分もあります。高いグローブはそれを全て計算した上で、守る必要がある部分にのみ固いパーツを使い、他は柔らかい素材を使うため操作性が良くて保護性能も高いグローブに仕上がるんです。
着脱も違いは歴然
違いは着脱などの細かいところにも。普通のグローブは大体がマジックテープのみで締め付けて固定するタイプ。高いグローブでもマジックテープを採用していますが、マジックテープだけではなく手首を一周するようにグローブ内部にストラップが通っていてストラップの固定にのみマジックテープを使うといった工夫もしています。着脱のしやすさはもちろん、手首がしっかり固定されるようになります。
「BOAシステム」なども魅力的。ダイヤルを回すだけで締め付けることができ、外すときもダイヤル操作で一瞬。実際使ってみるとめちゃくちゃ便利なシステムです。
パーツの多さが値段に比例する
これまで紹介してきたように、高いグローブは全体を構成するパーツ数が多い。そしてそれぞれのパーツの質が高いのも特徴。紹介した立体縫製やプロテクションパーツに加えて、更に防水機能や防寒機能が付いたグローブになると、防水フィルムや中綿、電熱など、その分パーツ数がさらに増えることになります。
守る場所や動かす場所など、グローブも部位によって適材適所があるので、それにこだわればこだわるほどパーツ数は増えるし製造工程も多くなり、結果値段が高くなります。しかしただ単に高いだけではなくこだわった結果の高さなので、使ってみると違いはわかりやすく出てきます。
こだわって作られたグローブを一度試してみてください!