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ガエルネブーツの修理サービス「Jリペア」をレポート!ソール交換、ミッドソール修正、宛て革修理などガエルネならではの充実サポート

バイク用ブーツは一般的なブーツに比べて頑丈に作られていますが、当然使い込んでいくと壊れることがあります。

ハードな使い方をする競技用モデルとなるとなおさらノーメンテで完璧な状態を維持するのは難しくなってきます。

買い替えることもできますが、JAPEXではJリペアというガエルネ専門の修理サービスを展開しています。
今回はそんなJリペアの修理がどうやって行われているのか、実際に工場に行ってレポートしていきます!

Jリペアとは?

Jリペアは日本国内でガエルネブーツを専門に修理するサービスです。

修理を担当しているのは唐鎌さん
元々Jリペアの師匠に弟子入りし、修理技術を学んで現在唐鎌さんで2代目
代替わりしてから約7年ガエルネブーツの修理を専門にしている職人さんです。

全国からJリペア経由で修理依頼されたブーツはここで修理されています。
極稀に直接持ち込みなどもあるそうですが、Jリペアは基本郵送メインで受け付けているサービスです。

Jリペアの詳しい情報はこちら!

145のソール交換を依頼

今回レポートするにあたって実際に壊れたブーツを直してもらうことに。
長年使い込んだガエルネ ナンバー145のソール交換修理です。

いい感じに味が出ていますが、ソールが減って剥がれてしまい、このままでは使えない状況に。

かかと部分の剥がれはユーザーさん自身で市販のソール用接着剤を使って接着してみたらしいんですが、数回使ったらすぐに剥がれてしまいました。

接着剤がミッドソールとの合わせ面からはみ出て無残な状況に…。

つま先側の剥がれは使っているうちにどんどん進行してしまい、今では歩くと引っかかるほど剥がれてしまいました。

実際に修理をする唐鎌さんいわく、少しでもソールが剥がれてしまうとその剥がれから水や砂利などのゴミが入ることで剥がれがどんどん進行してしまうため、故障箇所がひどくなる前の早い段階で修理に出したほうが長い目で見てブーツに優しく、長く使うことができます

今回の145は進行はしていましたが、まだ修正が効くので修理可能だそうです。

完全にソールを剥がしてみると、ミッドソールは無事だったので修正もなくそのままソール張替えが可能でした。
ソールが剥がれた状態で使っていて、このミッドソールまで故障してしまった場合は修理が難しくなる場合があります

ミッドソール修正も可能ですが、ミッドソールは言わばブーツの基礎となる部分なので、そういう意味でも早いうちの修理が安心です。

張り替えるのはブラックのビブラムソール。
元から付いていたのもビブラムソールですが、現在この色のソールが生産終了してしまったため、修理の場合は現行のブラックソールになります。
※現行で販売されている145は最初からブラックソールです。

イタリアの工場と同じ機材で修理

Jリペアではガエルネのブーツに最も適した修理を行うため、イタリアの工場で使っている機械を日本に持ち込んでいます
なのでイタリアのガエルネに修理を依頼した場合と同じ修理ができ、高いクオリティを実現することができます。

まずは修理する145のミッドソールを接着できる状態に整えていきます。

かかと部分は接着剤が残ってしまっていたため、綺麗に削り取っていきます。

今回の接着剤は問題ありませんでしたが、たまにもう接着することができないほど残ってしまったり、ミッドソールの状態が悪くなってしまう接着剤もあるので、Jリペアとしては自身で修理する前に持ち込んでもらったほうがより確実に、綺麗に修理することができるんです。

整え終わるとこんな感じに。
接着剤も取れて綺麗に仕上がりましたが、一部縫い目に染み込んだ接着剤は完全には取れませんでした
今回はそれを考慮して職人の判断で整えてもらったのでこのまま問題なく進行できるそうです!

ガエルネ×JAPEX共同開発木型を使用

No.145にはガエルネとJAPEXが日本人の足に合うように共同開発した木型が使われています。修理でも同じ木型が必要になります。

Jリペアで使っている木型も共同開発したものなのでJリペアしか持っていません

修理が正しい形で仕上がるように木型をブーツに入れ込んでいきます。

このあとの修理でブーツ全体を押し付けてソールを圧着するため、木型の形は非常に重要です。

専用の特殊接着剤でソールを圧着

ソールを張り替える準備が整ったので、ミッドソールと新しく張り替えるソールの両方に専用の特殊な接着剤を塗って馴染ませていきます。
すぐには貼り付けず、馴染ませる時間が必要なのでこのまま1時間ほど待つことに。

イメージではもっと単調にベリッと剥がして貼り付ける、くらいに思っていたので細かいところに専門ならではのコツや技術が詰まっていてビックリ…!

接着剤が馴染んだらいよいよソールを貼り付けていきます。
しかしこの時点で貼り付けたソールはミッドソールをはみ出し、サイズが合っていません

ミッドソールが全てカバーできる位置に合わせて接着し、最後に合わせていきます。

こちらがガエルネ専用のソールを圧着するための機械
日本に持ってきてから10年以上使っている機械ですが、未だ現役で専用の型、圧力となっている仕様です。

木型とブーツに圧力をかけ、接着していきます。

ある程度接着したら一度取り外し、ソールの際部分だけをピンポイントに接着していきます。
このあたりの判断や接着のやり方は専門の職人ならではのもの。

全体が接着できたら機械にセットし、6時間以上圧着していきます。

この時にブーツ本来の正しい形で圧着することが後々のクオリティにつながっていく重要な作業です。

圧着中にソールを見てみると、確かに少しソールが大きく余っているように見えます。
今回の145は圧着が終わるまで次の作業には移れないため、既に圧着が完了しているブーツでこのあとの作業を見せてもらうことに。

余ったソール部分を削り落とし、ミッドソールの形に合わせていきます。
単に削るだけではなくミッドソールの形に合わせて削っていかなければならないのでここでも職人技を見ることができました

削り終わると新しいソールとミッドソールがピッタリ合わさって綺麗に仕上がっています

これでソール張替えの作業は完了!
月の作業の8割くらいはソール交換の依頼が多いそうで、様々なモデルを依頼されるのでブーツによって微妙に細かい方法だったり、ブーツの状態によっても変わってくるため、これまでのノウハウを生かして一つ一つ仕上ているそうです。

Jリペアではソール交換、ミッドソール修正、内部の宛て革修正、バックル交換など様々な修理を受け付けていますが、基本7日〜10日で仕上がります(繁忙期は倍の日数がかかる場合があります)。

専門の機械を使って職人が仕上げるのでガエルネのブーツならJリペアで修理、修正してもらうのがおすすめ。
全国から郵送で受け付けているので、故障の際は一度Jリペアにご連絡ください!

Jリペアの詳しい情報はこちら!

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