バイクで走るなら履いておいたほうが絶対便利なライディングブーツ。
しかし種類がたくさんあってどれが良いのか、どこで選ぶべきなのか難しい部分もあります。
今回はガエルネのオンロードツーリングブーツであるGアスペン、G-RS、G-RTをそれぞれ比較検証してみました!
違いは長さと重さ
まず一番わかりやすい違いとして挙げるのがブーツ全体の長さです。
手前(写真右)のGR-Sはふくらはぎ全体を覆える長さとなっていて、GR-Tも同様の長さです。
対して奥(写真左)のGアスペンはくるぶしちょい上といったところで、ふくらはぎ全体を覆うのは変わりませんが、長さが違うと当然覆う範囲も違うので履いた感触も大きく変わります。
特に大きく違いが出るのがシフトチェンジの上下の動き。
写真のGアスペンは比較的短いためシフト操作で足首を上下に動かす時もそこまで負担はありません。
レザーが馴染めばもっと抵抗がなくなってくると思います。
しかし同時に縦だけでなく動かそうと思えば横方向にも多少動かすことができます。
続いてGR-S。
こちらは全長が長く、また背面にフレームが付いているためGアスペンとはフィーリングが全く違います。
シフト操作、ブレーキ操作の上下の動きはフレームによって矯正されるため動かしやすいんですが、足首からふくらはぎまで覆われているため慣れないと多少負担を感じます。
ですが縦の動きはできるのに対し、横方向の動きはほとんど動きません。
動きやすい方向をフレームが定めることで万が一転倒した際にかかる横方向の動きを抑制してくれるんです。
保護性能という意味で見ればGR-Sのほうが上ですが、操作しやすさという意味ではGアスペンのほうが上に感じました。
フレームがないGR-Tは2つのちょうど中間の操作感です。
ここからはブーツに何を求めるかで選ぶブーツが変わってきますが、この違いだけでも決めやすくなるかもしれません。
次に重さの違い。
これは当然長さと比例するので一番軽いのはGアスペン、次に軽いのがGR-T、そして一番重く感じたのはフレーム付きのGR-Sでした。
ですが一番重いGR-Sでもツーリングブーツとしてはかなり軽い部類だと思います。
多少の違いではありますが、この差は乗っている時ではなく降りて歩いた時大きく出るものだと思います。
なので重さで軽い方を選ぶというよりも、ツーリング時に目的地などで長い距離歩く場合は軽い方、ほぼずっと乗りっぱなしのツーリングが多い方は重さは気にせず選んでみてください。
ソールの違いも
Gアスペン(写真上)とGR-S(写真下)、GR-T(GR-S同様)ではソールも違うポイントです。
グリップ力という意味ではアスファルトの上では差を感じませんでしたが、ソール自体が分厚く、剛性が高いのはGR-S、GR-Tでした。
スライダーが付いているというのが大きいと思いますが、曲げた時の反発が大きく、対してGアスペンも反発はありますが、ソール自体が多少薄いので剛性があるというよりも、足の動きにフィットして曲がるという感触を強く感じました。
ゴアテックス搭載はGアスペンだけ
快適性能、防水性能で選ぶならゴアテックスを搭載しているGアスペンが一番だと思います。
外部の水は弾き、内部のムレは外に逃がしてくれるため常に快適に履き続けることができます。
対してGR-S、GR-Tには防水機能は付いておらず、内部のムレを逃がす透湿機能はありますが、防水ではないため突然の雨には対応できません。
GR-S、GR-Tは同じツーリングブーツというカテゴリーではありますが、よりスポーツライディングに振った性能重視のブーツだと思います。
Gアスペンはツーリングブーツど真ん中といった感じでライディングよりも快適性を重視したブーツだと思いました。
求める性能で選ぼう!
ツーリングブーツに求めているものは人によって違うと思います。
今回比較してわかったのは、短距離ツーリングが多く、スポーツ走行をより楽に、安全に楽しみたい方におすすめなのはGR-S。
長距離ツーリングが多く、走るシチュエーションは毎回違って色んな所を快適に走りたい、という方はGアスペンがおすすめ。
GR-Sほどの性能はいらないけどバイクが運転しやすいツーリングブーツが欲しい方はGR-T、もしくはGアスペンがおすすめです。
快適なブーツに出会うとツーリングをより深く楽しめるので、ツーリングブーツ選びに迷っている方は是非参考にしてみてください!