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街中でも溶け込むバイクウェアを手掛ける「エイジオブグローリー」創設者に聞いた、ブランドへのこだわり

バイクで使える性能を持った専用のウェアは一般的な街を歩く服装とは違ったスタイルになることが多く、例えるなら街中でスキーウェアを着ているのに近い服装になることがあります。
しかしその違いを極力減らし、バイクから降りたその服装のままカフェにも入れるレベルのファッション性の高さを持ったバイクウェアブランドがエイジオブグローリー。

今回はエイジオブグローリー創設者が来日した際に取材した、ブランドのこだわりについて紹介していきます!

ストリート系ファッション業界がスタート

彼が今回来日したエイジオブグローリーの創設者であるセバスチャン氏。
ブランドイメージの通り、大のクラシックバイク好きでモトクロスやダートトラックをビンテージ車両で楽しんでいます。

住まいはフランスのリヨンで、主にトライアンフ、BSA、ハスクバーナなどの旧車が好きなんだとか。

元々はスケートボードなどストリート系のファッション業界にいた彼ですが、70年代の名作「ON ANY SUNDAY」の世界に魅了され、ファッション業界で培った経験を活かして自らの求める世界観のブランドを立ち上げることに。

バイク自体は長く乗っていたそうですが、当時バイク専用のウェアを探しに量販店に行くと、性能はしっかりしていてもおしゃれさだったり、カジュアルさを持ったバイクウェアが全く無かったそうです。
この点少し前の日本も同じだったかもしれません。

自分が惚れ込んだあの時代の世界感を現代のバイクシーンで表現できないか、と思い立って創設したのがエイジオブグローリー。
やはりルーツは70年代ビンテージクラシックにありました。

ファッション業界での経験を活かして、あの当時の雰囲気のあるウェアを現代の素材と技術で表現しています。

作りたいのは新しいもの

ビンテージバイクの世界でよく言われるのが「当時物」の偉大さ。
レプリカは当時物には勝てないというのは通説となっています。
なのでバイクもビンテージ風の今のバイクよりも、当時売られていたレプリカの元となった車両のほうが格段にレア度が高いというのはビンテージ好きの共通認識だと思います。

しかしファッションで考えると、70年代当時製造されたものが2024年現在、当時と同じように使うことはできません。
当然激しく劣化しており、現代のウェアほどの保護性能はありません。
飾るならまだしも、使うとなると話が変わってきます。

エイジオブグローリーとしても古いものをそのまま売りたいわけではなく、古いものを参考にして現代で通用する新しいものを生み出す、というのが重要なポイント。

昔のものにインスピレーションを受け、現代の素材と技術で作り上げたものこそが、エイジオブグローリーが考える現代で通用するバイクウェア。
その意思は現在販売されているエイジオブグローリーの製品から感じ取ることができます。

バイクとライフスタイルの両立

これまで最も制作に苦労したウェアは何か聞いてみると、日本でも発売が開始された「クラフトマンジャケット」が思い入れのあるウェアだと言います。
アイディアを2年間温め、考察して詰めるの繰り返し。
そこからデザインを始めてテストを重ね、ようやく納得の行くスタイル、クオリティのクラフトマンジャケットが完成したそうです。

確かにこのジャケット、僕も使っていますが、一見他にもありそうなジャケットに見えても、着てみるとバイクに跨った際のスタイリングや重厚感、しっかり防風してくれる性能は唯一無二だと思います。

エイジオブグローリーが目指しているのは「ライフスタイルとライディングを両立できるもの」だと言います。
毎日着れてしっかりバイクでも使うことができ、そのままの服装でレストランに行っても違和感のないウェアを理想としており、冒頭にて先述したエイジオブグローリーのファッション性の高さの秘密を知ることができました。

バイク用のウェア、というのは変わりませんが、バイク用であってもファッションとしてかっこいいというのがエイジオブグローリーならではの部分かもしれません。

おすすめの日本人ライダー像は?

セバスチャン氏にどういう日本人ライダーに着て欲しいのか聞いてみることにしました。
古いバイクに乗っている人かな?なんて答えを想像していましたが、返答はもっと幅広いものでした。

「エイジオブグローリーの服を着てほしいのは旧車乗りでにも今のバイクに乗っているライダーにも限定せず、あの時代の雰囲気が好きな人。
どんなバイクに乗っていても、このブランドのアイテムに良さを感じるなら、ファッションという形で自分の好きなものを表現して欲しい。」

実際にセバスチャンに会う前から、エイジオブグローリーの服を見たらなんとなく雰囲気はわかっていましたが、様々な経験や想いがあってこのウェアが生み出されているということを知り、より深くこのブランドが好きになりました。

エイジオブグローリーが考えるように、ビンテージからインスパイアを受けて現代で通用する新しいものを生み出すというのは、物作りの世界において重要なことだと思います。
今後のエイジオブグローリーの活躍にますます期待が持てる来日インタビューとなりました。

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