先日ご紹介したアドベンチャーブーツそれぞれのインプレ。今回はインプレの中でご紹介しきれなかったポイントや、ブーツの選び方をご紹介します!
使い方で選ぶ
ブーツ選びで重要なのがどういう使い方をするか。ツーリングに行くとき、オンロード7割でオフロード3割など、もしくはオンロードのほうが少ないのか、それによって自分にあったブーツが見えてきます。オンロードメインで多少のオフを混ぜて走る方には「Gミッドランド」が一番オススメ。
かなりライトなので、オンロードブーツに近い履き心地です。革の硬さも程よく、ライディングブーツ初心者でも違和感なく使えるモデルです。
逆にオンよりオフのほうが多い、もしくはオンで多少使いづらくてもオフのスタイルで乗りたい、という方には「ED-PRO」がオススメです。オフロードでの性能は3つの中で一番、しかもスネ部分が長いので見た目でも一番「オフ車乗り感」が強く見えます。ED-PROの「ED」はエンデューロの略なのでアドベンチャーの域を通り越してハードに使う際も「もう少し性能が…」となることも無いでしょう。オンでの使い勝手は一番悪く、GミッドランドやGアドベンチャーと比べてしまうと足がガッツリ固定されている感じがするので少し慣れが必要かもしれません。
防水性で選ぶ
次に使い勝手よりも防水性で選ぶ、という方法。まず「Gミッドランド」はゴアテックス搭載のモデル。防水、透湿性能では3つの中でダントツの一番です。
「Gアドベンチャー」も透湿フィルム入りですが、ゴアテックスほどのスペックではないので、長時間の使用では浸水する可能性も。ただ3つの中で一番安価で防水性も踏まえているバランスのいいモデルです。
「ED-PRO」は防水性がありません。レザーの厚みと、防水を駆使した縫い付け(ノルウェージャン製法は防水性が高い製法なのが特徴)で水の浸透を防いでいます。
頑丈さで選ぶ
次に頑丈さ、物の良さで選ぶ場合。やはり値段のこともあってここでも「ED-PRO」が一番頑丈なモデルです。正直、競技というレベルまで使わないと壊れる気がしません。レザーの質もED-PROはガエルネの最高級レザーを使っているので、しっかりメンテナンスしていけばかなり長く使えるモデルです。
それぞれのソールを比べるとわかりやすいですが、ED-PROとGミッドランドは写真のようにソールが縫い付けてあります。Gミッドランドはグッドイヤー製法といってブーツの外側とソールを縫いつけ。ED-PROはさらに頑丈なノルウェイジャン製法といってブーツの外側とソール+内側を縫いつけてます。
一方Gアドベンチャーは圧着型でブーツとソールを接着材で圧着していて、縫製ではありません。おかげでスニーカーのような履きやすさがありますが、頑丈さという部分では上2つに引けを取っています。
それぞれサイズ感は?
ブーツ選びの最終段階で迷いがちなのがサイズ選び。いつもどおりの靴のサイズでいいのか、もしくは1サイズアップ、ダウンがいいのか。ブーツのサイズで一番合わせなければいけないのはソール部分のサイズ。スネ部分にはバックルやマジックテープで締め付けができるので多少合っていなくても調整が可能です。
Gミッドランドは割とぴったりめの作りなのでジャストサイズ、もしくは1サイズアップくらいがオススメです。Gアドベンチャーは逆に少しキツめの作りなのでジャストサイズ、1サイズ、2サイズアップで後は靴下や底敷きで調整しましょう。
ED-PROは日本人専用設計
上2つは海外でも扱われているモデルですが、ED-PROはジャペックスとガエルネのコラボモデル。欧米人はスネが長く、ふくらはぎが細い方が多いですが、日本人は逆にスネが短く、ふくらはぎが太い方が平均。ED-PROはいちから日本人の足に合うように設計されているので、ジャストサイズ、もしくは余裕を持って1サイズアップがオススメ。使い込んでいけば徐々に馴染んでくるので履きやすさも増していきます。
G-fitでサイズが分かる
それぞれのブーツでもっと明確にサイズが知りたい場合、G-fitでブーツのモデル名と足長、足幅、足囲を入力すればピッタリのサイズを教えてくれます。
まとめ
どのモデルも使い捨てではなく、ある程度長く使って馴染ませていくモデルなので最初の選び方はかなり重要。ただ自分にピッタリあったブーツを使ってるとバイクでのレベルも数段上がります。履き心地、使いやすさってそれくらい重要なんです。自分のバイクライフに一番あったブーツで楽しいアドベンチャーライフを送りましょう!
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