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【工場直撃】ガエルネのブーツは何が凄い?ガエルネクオリティのヒミツを解き明かす!

前回記事:【工場直撃】ガエルネのブーツは何が凄い?イタリアの工場でわかった「こだわり」はココ!

こだわってブーツを作っているガエルネ。
前回はその細かすぎるくらいのこだわりをご紹介しました。

今回はブーツが作られるまでの過程編!
皆さんの手元に届くまでどういう流れで来ているのか、工場取材で明らかにしてきました!

まずはパーツ組み立て


まず第一段階として職人が型で抜いたレザーのパーツ一つ一つを縫い合わせ、ブーツの形へと構成していきます。

この段階でできるのはバックルや履き口など主にブーツの上部分

なのでこの工程が終わるとこんな感じで上だけ完成してソール部分だけベロっと空いた状態になります。

しかしいきなりここまでやってしまったら完成間近なんじゃないか…?、と思ってしまいますが実はここからがガエルネの凄いところなんです!

それぞれのモデルに合った木型を使う


こちらが完成までずっとブーツ内に入っている木型。
パッと見全部同じに見えますが、サイズはもちろん、モデルによって専用の木型に変えています

例えば、人気モデルの「サイファーJ」と「ED-PRO」などの日本専用モデルは、ガエルネとJAPEXが共同開発した木型を使っているので完成後の大きさ、履き心地が変わってくるんです。

ある意味「履き心地の真髄」とも言える部分です。

織り込んで寝かす


次にベロっと空いたソール部分のレザーを温めてから下側に織り込み、レザーをブーツの形に形成していきます。

下に引っ張りながら織り込むことで木型の形にぴったり沿わせているんです。

織り込み終わったら下側の余ったレザーを削り、凹凸を無くしていきます。

そしてここからもう一つ、ガエルネの履き心地を実現させている工程があります…。

レザーの形状記憶


レザーを織り込んでから時間を置き、もう一度外側に返し直します。

せっかく付けたのに!!という感じですが、一度レザーを内側に織り込んでから中底と縫い合わせ、外側に向けて返すことで足を圧迫せず、水も入りにくくしているんです。

レザーは生き物なので最初に形を覚えさせればずっとその形を保てる物。

実際には手間がかかる面倒な作業ですがこれによって履き心地が格段に違ってくるんです…!

ようやくソール作業へ


ここからはソール圧着型と縫い付け型によって変わってきますが、グッドイヤー製法ノルウェージャン製法のソールを縫い付けるタイプはようやくミッドソールを縫い付けます。

ここでは紹介しきれなかったほど多くの工程を経ていますが、その細かさこそガエルネクオリティのヒミツ

さらに寝かしたり、縫い付けたりの作業を経てアウターソールが付いたところでようやく木型を取り外します。

これまでずっと木型が入っていたおかげでレザーはしっかりブーツの形に馴染み、木型無しでも形を保てるようになりました。

出来たてはミミがある


出来たての状態はソールの部分を大きく作っているためミミがあります。

食パンかよ、みたいな感じですが、ここでブーツの正しいサイズになるよう余分な部分をカットしていきます。
ここももちろん職人による手作業

手作業だから個体差が出てしまう、のではなく素材の問題などで出た個体差を職人の感覚によって整え、クオリティを上げているんです。

様々な検品後、箱詰め


最後に磨きや作業の細かいバリ取りなどを経て完成。
正直この検品作業があまりにも細かく、内心「まだ終わらないのか…」と思い始めていたのは秘密…。

それくらいこだわって作っていました!笑

こうしてようやく一つのブーツが完成。

箱に詰められ、出荷されていくわけです。

まとめ

どの工程でも手を抜かず、徹底してこだわっているからこそ良い物と言えるガエルネのブーツ。

一通り作業を見せてもらった僕としては出荷されるとき、何故かずっと乗っていたバイクが出荷されていくような気分に笑。
半端じゃ無いくらいのこだわりが身に染みました。

一つ一つの工程を担当している人が作業員、ではなく「職人」というレベルだからこそ、あのクオリティが保たれていたんです。
工場ではなく、モノ作りの現場で作られたのがガエルネのブーツでした!

(ライター:佐藤 快/Moto Be 20代にバイクのライフスタイルを提案するWEBマガジン

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