バイクウェアには思えないくらいカジュアルなPMJデニム。
しかし見た目はカジュアルでもいざという時はしっかりライダーを守ってくれる性能も注目しておきたいポイント。
今回はそんなPMJの裏側はどうなっているのか、3モデルをひっくり返して解剖していきます!
トワロンって何?
裏側を解剖する前にPMJに使用されているトワロンについて解説します。
TWARON(トワロン)は防弾チョッキなどにも使用されている防弾繊維。
言わば最強の布素材です。
メッシュの裏にある黄色い布がトワロン。
しかし、デニムに使う場合全面をトワロン素材にすると履き心地悪化やデニムらしさが薄くなり、コスト的にも上がってしまうため、バイクで万が一転倒した時に衝撃や地面との擦れが予想されるインパクトゾーンにのみトワロンを使っています。
インパクトゾーンはモデルによって違い、フォルムや使い方などによって設定分けされています。
万能エントリーモデル
Rider ライダー
PMJのラインナップの中でエントリーモデルに位置付けされているライダー。
価格的にも一番手に取りやすいモデルですが、保護性能はどうなんでしょうか?
これがライダーの裏側。
写真は前面の裏側です。
トワロン生地が直接肌に触れないよう内側にはメッシュ素材が入ってます。
黒いメッシュの部分全てにトワロンが入っているわけではなく、前面は腰から太ももまでの外側に入っています(黄色く透けている部分)
背面は尻部分全体を覆ってトワロン入り。
バイクで転倒した場合この部分は地面と擦れる確率が高いため前面よりも広範囲で入っています。
後ろから前面の太もも周りまでトワロンで囲ってある形になります。
膝プロテクターは位置調整可能
ライダーだけでなく全てのPMJの膝部分には内側のメッシュ素材にプロテクターが入るポケットが付いてます。
PMJ側にもプロテクター側にもマジックテープが付いていて、付ける位置によってプロテクターの上下位置を調整できるんです。
PMJ側のマジックテープは縦に長く付けられているので、履く人の膝位置に合わせて幅広く調整可能。
「どうせヨーロッパの人の位置なんでしょ?」と思いきや、一番下行かずとも日本人がピッタリの位置に調整することもできます。
僕は身長170cmの足短い系ライダーですが、一番上から5cm程下げたところで膝にピッタリフィットしました。
ここで気をつけてほしいのがポケットを閉じるマジックテープが織り込まれて内側のマジックテープにくっついてしまうこと。
くっついてしまうとマジックテープのトゲトゲが膝に直接触れるので違和感を感じることがあります。
写真のようにしっかりポケットを閉じる用のマジックテープ同士で付ければ違和感なく履くことができます。
オフロードにも使えるデニム
Dakar ダカール
スリムなシルエットと適度にバイクらしいデザインが特徴のダカール。
裾周りが細めの作りとなっていてロングのオフロードと合わせてもブーツインしやすい設計となってます。
おまけにストレッチも効いたモデルという機能満載のダカールですが、裏側はこんな感じ。
前面は先程のライダーに比べてトワロンの範囲が広め。
腰と太ももの外側からプロテクターが入る膝まで入っています。
プロテクターだけでは安心できないという方にもおすすめですが、そもそもオフロードで万が一なるとオンロード以上にハードな事が想定されるので妥当かもしれません。
背面はライダーと同じくトワロンが尻部分全体を覆っています。
ライダーは膝だけでしたが、膝プロテクターとヒッププロテクターを標準装備。
ストレッチデニムのカーゴパンツ
Santiago サンティアゴ
ストレッチの効いたデニム生地で作られたスリムフィットカーゴパンツ、サンティアゴ。
写真はブラウンカラーとなっていますが、実物は深緑系で使い込んでいくといい具合に色落ちしていき、カーゴらしい色合いとなります。
前面は腰と太ももの外側を覆い、膝までトワロンで補強。
プロテクターの裏側までしっかり補強されています。
背面も尻部分全体を覆っていますが、これまでのモデルよりも縦に少しだけ範囲が広いイメージ。
股上の設計が違うため範囲が広く、いつも履いている感じでは太ももの裏側上半分あたりまでトワロンがきています。
まとめ
カジュアルなだけじゃなくいざという時はしっかり守ってくれるPMJの魅力が伝わったと思います。
保護性能だけが抜群なバイク用品は世の中たくさんありますが、見た目はいかにもバイクウェア。
そんな中見た目と性能を両立させたPMJは中々レアな存在かも?
オシャレライダーにはぜひ一度履いて欲しい逸品です!